開催日時 | 2011年10月20日(木) 16:00~ |
開催場所 | 微生物化学研究所 別館会議室 |
講師 | 大隅 良典 特任教授 |
所属 | 東京工業大学統合研究院 フロンティア研究機構 |
演題 | 酵母から見えて来たオートファジーの世界 - 細胞内リサイクル機構 - |
概要 | |
世話人 | 野本明男 問い合わせ先:知的財産情報部(chizaijoho@bikaken.or.jp) |
開催日時 | 2011年8月24日(水) 16:00~ |
開催場所 | 微生物化学研究所 別館会議室 |
講師 | 竹内 理 准教授 |
所属 | 大阪大学 免疫学フロンティア研究センター 自然免疫学 |
演題 | RNA分解調節による炎症制御メカニズム |
概要 | 炎症は、感染や組織障害、尿酸などの結晶を始め様々な要因で惹起される。適切な炎症応答は病原体の排除に重要であるが、過剰な炎症は敗血症性ショックや自己免疫疾患の原因となる。炎症の重要なメディエーターは、自然免疫担当細胞からToll-like receptor (TLR)などの病原体受容体を介したシグナルにより産生されるサイトカインやケモカインである。これまで、TLRシグナルがどのようにサイトカイン遺伝子の転写をスタートさせるかという機構に関して精力的に研究が行われ、転写因子NF-kBの活性化機構が明らかとなってきた。しかしながら、転写されたサイトカイン遺伝子のmRNAレベルでどのようにコントロールされているかというメカニズムに関しては研究が進んでいなかった。 我々は新規RNA結合蛋白質であるZc3h12aを同定した。Zc3h12a欠損マウスを作製すると、自己免疫性炎症性疾患を自然発症した。Zc3h12a欠損マクロファージはTLR刺激に対するIL-6やIL-12p40遺伝子発現が増加しており、これが、3’-untranslated region (UTR)を介したmRNAの安定化制御によるものであった。Zc3h12a蛋白質はCCCH型Zinc finger領域、及びRNase領域を持ち、Zc3h12aの機能にRNase領域が必須であった。また、Zc3h12a蛋白質は免疫系の細胞に多く発現しているが、興味深いことに、TLRリガンド刺激に対し一過性に分解され、再出現する事が分かった。このように、Zc3h12aは、一連の遺伝子群のmRNA不安定化を制御することにより炎症をコントロールし、炎症性疾患発症を抑えている。本講演ではZc3h12aの制御機構に言及し、炎症との関連について議論したい。 |
世話人 | 野本明男 問い合わせ先:知的財産情報部(chizaijoho@bikaken.or.jp) |
開催日時 | 2011年7月8日(金) 16:00~ |
開催場所 | 微生物化学研究所 別館会議室 |
講師 | 西山 幸廣 教授 |
所属 | 名古屋大学大学院 医学系研究科 ウイルス学教室 |
演題 | 単純ヘルペスウイルスを用いたがん治療法の開発 -基礎研究から臨床応用へ- |
概要 | |
世話人 | 野本明男 |
開催日時 | 2011年6月6日(月) 17:00~ |
開催場所 | 微化研別館2F会議室 |
講師 | 福崎英一郎 教授 |
所属 | 大阪大学工学研究科生命先端工学 |
演題 | メタボロミクスの高解像度表現型解析への応用 |
概要 | 【はじめに】 トランスクリプトームおよびプロテオームは,ゲノム情報が実行される過程のメディアの流れを表現する動的情報であるのに対し,メタボロームは,ゲノム情報実行の結果であり,表現型と考えることができる.メタボロームを観測する方法に特に制限はないが,質量分析は,感度,解像度にすぐれ,代謝物の定性・定量分析の手法として最も頻用されている手法である.我々は,定量性を重視したターゲットプロファイリングを実施し,得られたメタボロームと表現型の相関関係を詳細に解析することにより,表現型発現機構解明に資する代謝情報を得ることを主眼として研究を行っている.本セミナーでは,下記のトピックスを中心として,メタボロミクスの表現型解析への応用について議論したい. 【出芽酵母の反復寿命の定量予測および寿命関連遺伝子探索への応用】 出芽酵母をモデルとした.メタボロームと高次表現型である「寿命」の相関関係を解析し,メタボロームを用いた寿命予測および,寿命関連遺伝子探索への応用を紹介する. 【生体の動的変動解析への応用】 メタボリックフィンガープリンティングは,遺伝型の差異を解析できるだけなく,生体のダイナミックな変動の表現方法として期待できる.モデル実験動物であるゼブラフィッシュおよび,線虫の発生段階をメタボローム情報により正確に予測するとともに初期発生に関わる有益な知見を紹介する. 【ものづくりバイオエンジニアリングへの応用】 メタボロミクスは,種々の醗酵生産プロセス改善にも強力なツールとして威力を発揮する.バイオ燃料生産を志向した形質転換戦略への応用について述べる.また,ストレス耐性とメタボロームの相関解析結果についても併せて紹介する. |
世話人 | 藤原 俊伸 問い合わせ先:知的財産情報部(chizaijoho@bikaken.or.jp) |
開催日時 | 2011年4月25日(月) 17:30~ |
開催場所 | 微生物化学研究所 別館会議室 |
講師 | 稲垣冬彦教授 |
所属 | 北海道大学大学院先端生命科学研究院 |
演題 | 自然免疫の構造生物学 |
概要 | |
世話人 | 知的財産情報部(chizaijoho@bikaken.or.jp) |